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質問と解決法
ルアーを作りはじめると、うまくいかずに”なぜ?”と思うことが出てくる。
このコーナーではそういったよくある質問とその解決法を載せている。
もしここに載っている以外の問題が出てくるようであればLC作者や掲示板にきいてほしい。
掲示板に書き込んでも、作者へメールを送っていただいても結構。
わかる範囲でお答えする。
ただし、LCをよく読んだうえで質問してほしい。
質問の前に調べるのはネットマナーだ。
既に掲載してあることを尋ねられることは気持ちのいいものではない。
もし作者にもわからない場合は、掲示板に載せて皆さんからアドバイスを受けたいと思う。
そしてそのアドバイスをこのコーナーに追加していくつもりだ。
塗装後、コーティングすると色が落ちたり流れたりする。何故?
原因として塗料が適してない、厚塗りしすぎである、色を塗ったあとの乾燥時間が足りない、の3つが考えられる。
”材”のコーナー の塗料のところと塗装のコーナーの塗装の行程をよく読んでその通りにやってみてほしい。
下地作り後ルアーの表面がどうしても滑らかにならないがどうしたらいい?
これはかなりの凹凸がルアー表面にでき、やすりがけをしても滑らかにならないがどうすればいいのか、という質問。
この原因は下地作り前のルアー表面 のやすりがけが足りないか、コーティング剤にドブ浸けしている時間が長すぎるか、コーティング剤が固化し始めているまたは気泡を多く含んでいる場合が考えられる。
コーティング剤の固化現象はセルロースセメントであれば、ラッカー薄め液かシンナーを加えることで解決できる場合がある。
ウレタン製コーティング剤を使用している場合はお手上げである。
使い始める前に予めウレタン専用うすめ液かラッカーシンナーでうすめておくといい。
そして少し粘性が高くなってきたと感じたら、また少しうすめるのだ。しかし最終的には新しくコーティング液を用意したほうがよい。
特にウレタンは最後まで使い切ることは無理だと思ったほうがいい。
また液中に気泡を多く含んでいる場合はしばらく時間を置き、気泡がなくなるのを待ってから使う。
表面が凹凸になってしまったルアーの補修方法だが、まず紙ヤスリでなるべく滑らかにする。
これで凸部はなくなると思うが凹部は残る。
わかりにくい場合、白やシルバーなどの明るい色をルアー全体にまんべんなく薄く塗り、乾いてから紙ヤスリで削ると、凹部に塗料が残るのでわかりやすいだ。
この凹部にコーティング剤をつけて乾燥、そしてやすりがけという操作を繰り返し行い、へこみを埋める。
滑らかになったらコーティングを一度行う。
セルロースセメントでコーティングを行うと乾燥中ルアー表面が曇らない?
このケースはは湿度の高いときに起こる。
対処法は乾燥後ラッカーうすめ液かラッカーシンナーまたはリターダーシンナーのいずれかをルアー表面に軽くハケ塗りする。
セルロース1液に入れるラッカーうすめ液の量 が足りないのが原因なので加えておこう。
また裏技として、セルロースにドブ浸けする前に、ドライヤーでルアーをあたためておくという方法がある。
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作ったルアーがうまく浮かない、泳がない、なにか対処法は?
残念だが、これにはいい対処法は今のところない。原因を考え、新しく作りなおした方がいい。
ルアー作りは試行錯誤の連続であり、これを繰り返して自分の満足ゆくルアーを作るのも一つの楽しみだ。
ルアーのバランスが悪いことが原因なので、それがルアーの形によるものなのか、オモリの重さや位置によるものなのかそれとも、ヒートンの付け方かフックの大きさがルアーに適していないのか、のいずれかが影響している。
また、単にルアーが自分のイメージしていた動きをしないのであれば、改造してみるのも手だ。
LC作者はよく、ペンシルベイトの頭部と後部を逆にして、プロペラをつけてシングルスイッシャーにしている。
コーティング剤やアクセサリー(プロペラ、アイなど)はどこで手にはいるのか?
以前はごく限られた釣具屋でしか手に入らなかったが、現在ではほとんどの大手の釣具屋(上州屋やキャンベル、SUNSUI、マルカツ、FishOn、ワイルドワンなどなど)か、ルアーやフライを扱っている専門の釣具屋で手に入る。
釣り雑誌に出ている広告で販売店をさがすのも方法だ。
そして東急ハンズでも販売している。インターネットの通信販売も便利だ。
また塗料店で注文すれば、ラッカーシンナー、プラサフなども手に入る。
下地作りと下色塗りをかねて、コーティング剤に塗料をまぜてコーティングは可能か?
数多い作業工程を一つでも減らして、なるべく早く完成させたいもの。
そこでこのコーティング剤に塗料で色づけして使うという方法を考えるものだが、これには注意が必要だ。
使うのはセルロースセメントと、成分がアクリルではなくニトロセルロースである塗料か顔料、そして専用のセルロース薄め液だ。
セルロースに塗料または顔料を加え、専用のうすめ液を入れればうまくいく。
もし違うものをまぜあわせて使用すると、均一に色が付けばいいのだが実際はうまくいかない。
時間が経てば液中に顔料が沈殿してしまう。
それにウレタン製コーティング剤とラッカー製塗料は水と油の関係なのでダメなのだ。
しかし発色を考えるのであれば、このコーティングと塗装の行程はコツコツやった方がきれいに仕上がるので、気長に取り組もう。
似たようなことだが応用として塗装時に塗料に少しセルロースを混ぜて使用するやり方がある。
ウレタン製コーティング剤を使うと気泡やピンホール(小さい穴)ができない?
ウレタンが硬化が始まり粘性が高まるとこのようなことがおこる。
なぜならルアーを液にドブ浸けすると、そのとき液中に入った空気や、ルアーのへこみ部分にくっついた気泡が、液の粘性が高いためになかなか液面に浮かんでこないで、ルアーを液から引き上げる時に一緒にくっついてくるためだ。
またルアー内部から気泡がでてくる場合もある。
あらかじめウレタンに専用うすめ液かラッカーシンナーを少し加えることで粘度をおさえ、固化を遅くすることができるが、一番はなるべく短期間でウレタンを使い切ることだ。
また新品のときに瓶を軽く揺らし、液面がどのぐらい動くのかを覚えておくといい。
そうすれば粘性が高くなってきたとき、瓶を揺らせばそれがわかる。
気泡ができたときの対処としては、ルアーを乾燥台に吊るした状態で、テッシュペーパーの先をこより状にしたものやピンの先などで、気泡に触れてつぶす方法をとる。
うろこ模様の塗装はどういう方法で行うのか?
よくクラシックな仕上げをしてあるルアーにみられる塗装だ。
これは手芸用ネット、ミカン・タマネギを入れてあるネットまたは洗濯機用のネットなどを使うとよい。
下色などを塗装した後に行うのであれば、下色はなるべく薄く塗装し十分乾燥させておく。
ルアーをネットの中に入れ、網目を均一に広げて洗濯ばさみなどを使ってネットがルアーから動かないようにする。
その上から色を吹けば網目がうろこ模様となり出来上がりだ。
色を吹き付けて、塗装が乾燥してからネットを外す。
またはネットを1枚になるように切り、それをルアーの上に押し当て、そこに吹く(この場合は完全に塗料が乾燥する前にネットをはずす)。吹き方はルアーの曲面に常に垂直にあたるようにエアブラシまたは缶スプレーを動かす。
1度に濃くするのではなく、薄く何度も吹き付けて徐々に濃くするのがコツだ。
またネット以外でもレース上のもの(例えば薄手のカーテン)であればいろいろな模様がだせるので試してみるといい。
アルミ箔のうろこ模様はどういう方法で行うのか?
ミノーの作り方で説明した方法は、片目ヤスリにアルミ箔をこすりつけ跡をつける方法だ。
他にもある。
片目ヤスリの代わりに長いボルトや精密ドライバーを転がして跡をつける方法、定規と鉄筆を使って一本づつ線を引く方法、アルミ箔をルアーに貼ってから刃の長いナイフで1本づつ線をつける方法(刃は動かさずにルアーを動かしてつける)、たばこ(セブンスター)の箱の中に入っている銀紙をアルミ箔の代わりに貼る方法だ。
また、ローラーにうろこ模様を刻んで置き、それを転がしてアルミ箔に跡をつける方法もある。
ここでアルミ貼りがうまくいかない方のためにのメンバーからのアドバイス。
ホイルだが,厚みの表示を見て 15ミクロン以上のものを購入すると良いと思う.たまにオーブン用のものとして20ミクロンのものが売ってるところがある。見つけたら、買っておくことをお勧めする。
12ミクロンのものが多いのだが、薄すぎて延びにくいためキレイに貼れない。
ウロコ模様も消えがちだ。
貼るときに使う接着剤だが、リターダが一般的なのだが,木工用ボンド,タマゴの白身などを使うというのも聞いたことが有る。
ちなみにLC作者はリターダを使っていた.位置決めは一発で決めないといけないのでシビアである。 アルミテープを使ってみたところ,ホイルよりが貼りやすいように感じた。
失敗したら剥がせるのもメリットである。
格子状のウロコ模様を入れるには、剥離紙をはがしてヤスリに貼って転写し、ヤスリから剥がして再び剥離紙を合わせて逆から転写という手順でOK。
シワを延ばす方法だが、木の角材にパンストを丸めたもので真ん中から頭、しっぽ、背中、腹というような順に延ばしていけばそこそこ馴染むと思う。
内側からから外にむかってのばしていく感じである。(100円ライターのまるみのある側面でも代用できる)
端の方のシワは,テープに付属のヘラやボールペンのキャップなどで押さえていけばある程度消える。
アルミの端っこ部分以外はヘラなどは使わない。
模様が消えるからだ。
フォイルでもテープでも同様である。
完全に延ばすのは無理だが、最終的に塗装でごまかせる場所に寄せれば良いようだ。
コーティングしすぎるとルアーのアクションが鈍くなるのでコーティング回数を3回ぐらいにしたいが?
対称魚がスズキなどでバルサ製ミノーを作る場合、コーティングはかなりしっかり行う必要がある。
どのくらいの回数が適当かというと、ハンクルルアーの作り方を参考にすると下地作りとコーティング(セルロース)を合わせて15回以上のドブ漬け・乾燥だ。
アクションは、リップの大きさ・角度・形、そしてオモリの位 置を工夫することで、カバーする。
ミノー(またはバルサを使った場合)にはセルロースセメントを使うことをおすすめする。
コーティングするとアイの部分に液が溜まって固まってしまうが?
これはドブ漬けからルアーを上げて乾燥しているときに下とセンターのアイに液が溜まり、乾燥するとそのまま固まるという現象だ。
ヒートンを使用している場合は、最後にヒートンを取り替えるので特に問題はないが、ミノーの作り方のようにワイヤーでアイを作っている場合は次のような作業を行う。
乾燥台にルアーを吊るし、まだ液が固まっていない状態のときに、ティッシュペーパーをこより状に細くする。
こよりの先でアイに溜まった液を吸い取る。ルアー表面に触れないように注意すること。
それでもアイの部分は薄くコーティングされるので、ルアーが完成したらアイの部分のコーティングをカッターで慎重に取る。
ウレタン製コーティング剤は何で薄めるのか?
できれば原液のままで使ったほうがいいと思うが、時間がたつと粘度が高まり気泡ができやすくなる。
そこでウレタン専用の薄め液が売っていますのでそれを使う。
また、ラッカーシンナーでも代用できる場合がある。
ブラックバスの絵が書いてあるBigField社のウレタンディップコートは専用うすめ液でないとだめだ。
それ以外のものを使うと液が変色したり、変性する。
薄め液はあまり多く入れると乾燥するのに時間がかかったり、強度が落ちるので注意すること。
液を入れた後に空気をなるべく液中に入れないように慎重にかき混ぜる。
リップをつけた後にコーティングしてもいいのか?
透明樹脂のリップにコーティング液がつくとリップが溶けたり汚くなるのでお勧めできまない。
これはコーティング剤が有機溶剤のためだ。有機溶剤は樹脂製のもの(プラスチック)を溶かす性質がある。
ただし、リップの付け根から水がしみ込むのを防ぐために、付け根まわりを瞬間接着剤またはコーティング剤を塗ることがある。
また、セロハンテープでリップにコーティング剤がつかないように貼ればコーティングすることができる。
この場合コーティング乾燥後、セロハンテープ部分をはがす。
できたルアーをワームと一緒にしてしまうと塗装が溶けてしまう
これは、ハンドメイドルアーに限らず市販のルアーも同じだ。だからワームとは一緒に置かないように!!
ウレタン製コーティング剤で塗装コーティングをしていて、コーティングにしわがよってしまう
これは塗装のコーナーで説明していることと関係がある。
ウレタン製コーティング剤は塗料と溶け合わないので塗装膜とコーティング膜はそれぞれ別の膜ということになる。
例えば下地作りをした後塗装し、コーティング、また塗装そしてコーティングをした場合全部で5つの膜の層ができたことになる。
この膜と膜の間に空気やコーティング剤が入り込むと、しわがよってしまう。
だからコーティング膜に傷が付いていたり、ヒートン部分の穴に隙間があるとしわが寄る。
またウレタン膜が薄いと次のコーティング時に膜を溶かして、しわの原因になる。
アルミノーの測線をつけるためのルレットはどこで手に入るのか?
一般に売られているのは裁縫用または革細工用の目のあらいルレットだ。
測線用のものはガリ版で使うものだが、今やガリ版は過去の印刷技術のため現在ではほとんど行われておらずなかなか手に入らない。
大手の文房具店ではまず手に入らないだろうし、画材店でもないだろう。
可能性があるのは古くからある小さな文房具店(今にもつぶれそうな?)だ。
それでも手に入らない場合、時計などの歯車を裁縫用ルレットに取り付けて使っているひともいる。
裁縫用ルレットを2回使うというのも手だ。
糸ノコの刃を押し当てて使うという方法もある。
色止めの方法としてウレタンをブラシで吹くのが良いと聞きましたが、ノズル径の小さなハンドピースではウレタンの原液の粘度が高すぎて、詰まってしまい吹けません。どのくらい薄めたらよいでしょうか?教えて下さい。それともコーティング用にハンドピースを買わなければダメだか?またウレタン専用薄め液を混ぜるときに空気が入らないようにするには、具体的にどのようにやったらよいのでしょうか?
薄める割合は、使用するハンドピースの口径と、エアーの圧力によって違う。
一般的なハンドピースはオリンポス社製のものは口径が0.2mm〜0.4mmのカラーリング用のもの、タミヤ社製のものは黒いタイプが0.7か0.8ぐらい、シルバーのタイプが0.5ぐらい、グンゼ産業製のものは0.3か0.4だ。
コーティング剤用としては口径の大きい0.4mm以上のものがよく、この場合圧力を高めにしてコーティング剤:ラッカー薄め液(シンナー入りがベスト)=1:1.5のものを吹きつける。
口径が0.3mmぐらいのものを使用する場合は1:3ぐらいで薄める。
そして終わった後すぐにブラシの洗浄をすること。そうしないとノズルが詰まって薄め液をいれても、なかなかとけてくれないのだ。
その点だけ注意すること。
また市販品でウレタンクリアーの缶スプレーが釣り具店で購入できる。それを買って試してみるのもいい。
ウレタン専用薄め液を混ぜるときに空気が入らないようにするには、具体的にどのようにやったらよいのでしょうか?
液を混ぜるときの方法だが、エアブラシで使用する際にウレタンを薄めるというのであれば、特に気にすることはない。
混ぜてしまえば粘度が低くなり、気泡はすべて液面 に上がって消えてしまう。
しかしウレタンの入っている瓶に薄め液を入れるのであれば、注意が必要だ。
むしろ混ぜずに、薄め液を加えた後、数時間置いておけばだんだんと液は薄まっていく。
またはスポイトを使用して空気が液の中に入らない様に吸って吐いてを繰り返す方法もある。
Q18の答えの、ウレタンを薄め液でうすめるというのは、普通に筆とかでまぜてもいいのだか?
エアブラシのカップに直接スポイトで両液を入れ、スポイトで吸って吐いてして液を混ぜる。
このようにすれば液の混ぜる割合を調整できる。
コンプレッサーがほしい!安くて静かでよく動くものはないだか?
LCメンバーに好評なのがミニ丸君だ。LC作者も使っている。
商品名:ミニ丸君(正式名称:AC-100)、販売元:株式会社トゥーマーカープロダクツ(TEL:03-3440-1536)輸入品だ。
仕様: 家庭用単相100V(50/60Hz共通)、モーター出力 75w・最高圧力 4.0Kg/cm2、 騒音 50db
サイズ :280×145×170mm ・重量3.5Kg、内容: 本体+エアーフィルター(圧力メーター付き)+エアーホース(2m)
定価:19,800円だ。
トゥーマーカープロダクツのサイトはこちら。
今では新型のAC-200(23,800円)も発売している。
なかなか近くにお店がみつからない人には通信販売による購入が便利である。
方法は次の通りだ。
AC100を通販で入手する場合は系列会社の株式会社トゥールズ 通信販売課(TEL:03-5753-0326)となる。
あらかじめカタログを請求して決められた申し込み用紙を使って購入するシステムで、ファクシミリでも申し込み用紙を送ってくれる。
エアーコンプレッサの送料は着払いの場合は800円必要だ。
湿度の高い時期はもう一つエアーフィルターをホースとハンドピースの間につないで使うことをお勧めする。
さらにプロクソンのコンプレッサーを買ったメンバーの感想だ。
とりあえずテストしてみました。いやー、やかましい。
耐えられない事はないだが、夜中の作業はヤバイかも(家族からの苦情が・・・)
でも、それ以外は良いんではないでしょうか。とのこと。
やっぱり音が静かなミニ丸君が一番?
ミノーの腹に吹くシルバーマイカを綺麗に塗るにはどうしたらいいんでしょうか?色々試したのだが、アルミ箔とバルサの境目が消えません
ミノーを作りはじめると出てくる壁で、プロの作品のようにはうまくいかないものだ。
アルミ張りのミノーは、アルミの境めが結構見える。
シルバーそしてホワイトを順に吹いてからクリアー塗料にシルバーマイカを溶いて吹き付ければ見えなくなると思う。(下地の処理は御忘れなく!
) 。
下地処理とは、LC作者の場合アルミ箔をはって完全に乾いた後、アルミ箔の端を紙ヤスリでなるべく慎重になめらかに削り段差をなくすことと、下地作りの途中で腹部にシルバーを塗装しておくことだ。
パロットカラー(輪郭のぼけたような丸)の塗装のこつを教えて下さい。
メンバーの方からのアドバイスだ。
コンプレッサーの空気の圧力を低め(1kg/cm2以下)にする。
そしてまず位置を決めるため、もの凄く絞ってシューってやる。
ルアーとエアブラシの距離は約5cm。薄く見える程度にしておかないと後からその部分が汚く見えてしまうからだ。
位置が決まってからエアブラシの先端をルアーからチョットはなしてゆっくりシューッとやる。
本当にゆっくりとである。
下手すると液だれするからだ。
それだけで大体丸っぽくなるから後は丸の大きさに合わせてエアブラシの先端を丸く円を描く感じで動かす。
これでいけると思う。
そうそう後は液を適度に希釈していないとぶつぶつの荒れた吹き付けとなってしまうので注意が必要。
私はかなり3:7(イエロー:シンナー)位 に薄めて使っている。
ハンドピースは口径0.2mmのものがパロット塗装に最適だ。
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旋盤機を買おうと思ってますが、どこのがいいか?
以下はメンバーからのアドバイスだ。
マタギの通販で旋盤を買った。予約制で時期が悪いと待たされるが、性能は良い。
回転旋盤(スピンドラー)って結構少ないのである。
ルーター等を作っているプロクソン(PROXON)の旋盤はパワーが無いので、回転数をあげてゆっくり時間をかけて削る。
旋盤を使うようになってからは面白い形が作れなくなった。指は切らなくなったのだけれど。
ノミは結構ごついのを使っている。
マタギのオリジナル専用ノミっていうのも買ったのだが、変な形をしていて使いにくい。 最初ミニウッドレース(プロクソンのもの)を使っていた。
ミニウッドレースは高回転型の旋盤だから回転数上げないと削りにくいことは確かだ。
でもモーターに負荷かけるより刃物をこまめに研いだほうが長持ちする。
それと材料は選ぶ必要がある。ラミン材は固いので半分くらい削ったら研ぐとかしないとだめ。
桂は一個削ったら研ぐ。径が3cm位 の桂丸棒だったらミニウッドレースでそこそこいける。
でもそれ以上の太い原木(私の場合は桐材)を丸棒にしようとするとダメである。
高回転型なんだがトルクが無くて・・・ それでREXON(台湾製)の型番WL-6Nの旋盤(かなりごつく長さ1mぐらい)のを購入した。
低速トルクがあるので1500〜1700回転くらいで何時も削っている。
やはり旋盤はトルクがないと使いづらいからだ。
ホームセンターで売っていたが私が買ったときは大安売りのさらに大安売りの時で幸運だった。
いくらで買ったか忘れたが、定価はかなり高かったと思う。
5万円くらい(49000円みたいだ)だったかもしれない?
トルクがあり力持ち!木材ならどんなんでも平気!?だと思う。使いやすいと思う。
欠点はデカイし音が機械工作機って感じの音だ。 ミニウッドレースは初心者の方におすすめ。小さいし台を自分で付けて固定すればバッチリだ。
やはり固い材木は無理がある。
ノミ次第だがラミン材(丸棒)が限度と考えていた。
買うんであれば1万円を切ったのを狙うといいかも。
最初からガンガンやってみようという方はやはりそれなりの物を買われた方が良いと思う。
私も色々探したんだが結局マタギのとREXONの2つしか分からなくてREXONの奴が安くなっていたので衝動買いしてしまった。
木材の固定方法で何を買うか迷われる事があると思うが、私が今使っているのは簡単だ。
モーター側の木材に×印をノコギリで入れるだけ。
そいつを旋盤に固定しながら反対側の方のつまみで締め付ける。
グリグリって感じで。本当に簡単である。
そうそう旋盤を買われるときの注意を書いとこう。
木材の取り付け方法は出来るだけ簡単でしかも確実に出来るもの。
これが出来ないとやってる最中にはずれて飛ぶのだ。特に高回転型の旋盤ははずれると始末が悪い。
一度ミニウッドレースでやってるときはずれて顔に当たってしまった。
だから出来るだけ低回転でもOKなもの。
それと木材を固定する時、モーター側と反対の可動式固定の部分がしっかりした奴。
こいつもしっかりしていないと振動で外れやすくなる。
最後に削る道具だが付いてくるノミではお話にならない。
刃物は大工さんが使うノミがいいと思う(高いけど)。
刃の厚いもの。
私はこれでやっているがかなりいける。
幅は広いのと狭いのの2種類あればどっからでもかかってらっしゃい、じゃないかな。
それと砥石は必需品だ。
ミニウッドレースについてだがアタッチメントの関係で、最大30mmの丸棒で最大全長160mmまで加工可能だ。
ルアー作りにはちょうどのサイズだ。
回転数が450-5400rpm(カタログ値)で結構回るよ。低回転にしてのペーパー仕上げが楽だった。
なにかに本体を固定しないと作業しづらいね、それと付属のノミ(彫刻刀)でも削れるが5分も使うと砥ぐ必要がある。
付属のノミでガンバってみたが、30mmのカツラ丸棒を削ったがきれいに同心円の物ができる。
まだデザインが思い浮かばないのでザラゴッサ風に削ってみた。
長さ110mm太さ28mmであの形、仕上がって行く様子は楽しいね (^_^)
ただ、トルクが弱いのでノミに力を加えすぎると回転が止まりそうに・・・
ゆっくり少しずつ削っていけば問題ない。
ザラゴッサ風で、ペーパーがけまでが30分ぐらいかかった。
結局は、ホビーの枠を超えないかぎりじゅうぶん使えると思う。
それ以上となるとやっぱりマタギだろうか。
ちなみにLC作者はミニウッドレースを3回も壊した。
早く加工しようとしたためモーターに負荷がかかり基盤が焼けたのが原因だ。
そこで、私が東急ハンズ新宿店でMr.マイスター社の旋盤機。
定価が27000円ぐらいというものを見つけた。
これは高速と低速の2つの回転数が選べ、作りは小さいのにしっかりしていた。
そして新たにみつけて衝動買いし現在使用しているのが次の製品だ。
商品名:H&H小型木工旋盤機HWL-611という製品。
製産はおそらく海外アジア
定価:不明だが15800円(税別)+送料1200円で購入。
新宿の東急ハンズでは21800円ほどで販売。
仕様:電源100v50/60Hz消費電力180W 回転数1000-3000無段変速<-これがどのくらいのパワーがあるか使い勝手がいいかの目安になる。
ちなみにマタギの旋盤は200w,6200rpmだ。
本体重量1.7kg <-重いってことも結構重要だ。削っている時に機械がぐらぐらしては困るから。
最大加工寸法長さ3300mm,直径150mm <-つまりこたつの脚から木のおわんまで作れる。
定格使用時間30分 <-電気モーターのため。時間になったら冷えるまで電源を切っておく。
付属品:旋盤用ノミ(彫刻刀とは違う)が3つ。他にいろいろ。自分で用意するのはヤスリと掃除機と砥石ぐらい
音:掃除機より少し静かなみ。旋盤としては普通。電気ドリル式よりは全然静か。
酷評:ゴムベルトが少しちゃちく断面は三角。
使用4日めにしてベルトに亀裂が入り、そのうち切れた。
購入したホームセンターからスペアを送ってもらった。
各部固定部の固定用ノブでは固定が甘いのでネジ部を直接ペンチで絞めて使用。
結論:値段、スペックを考えれば、今のところルアー用としてはベスト。
マタギあやうしかも。
関西では入手困難だが電話で品物を送ってもらい、銀行振り込みすることもOKだ。
2000年にメンバーが購入した旋盤機はルアーを作るだけを考えたらお勧めだ。
藤原産業の ROKURO-Mini YH-100 という型のもので、\12,500。
直径80mm、長さ
200mmまで削れる。
電源は100V,100W。
回転数は1400-2700rpm。重さ4.7kgだ。
大きさも丁度よく、しっかりした机の上に置いて作業もできる。
藤原産業の情報サー ビスセンターの電話番号は0794-86-4700。
滋賀県、京都にチェーン展開されているアヤハディオというホームセンターには多くの支店で置いてあるが、ここは通販はしてくれないみたいだ。
近くのホームセンターで上の型番を伝えて、取り寄せできるか聞いてみるのもいいと思う。
プラサフにルアーをドブ浸けするときれいに膜ができません。どのようにすればうまくいくか?
ロックペイント社のプラサフは、ルアーのでこぼこをなくし下地作りの膜を作る目的で使う。
使い方は、木を加工した後エアブラシでの吹き付けかドブ浸けをする。しかしこれだけでは表面 は滑らかにはならない。
またドブ浸けだと、プラサフは重いので表面が乾燥しながら下の方に垂れる。
このため上の方が薄く下の方が厚く膜ができてしまう。だので実際には次のように行う。
ドブ浸けする前になるべくヤスリがけで木の表面を滑らかにする。
また表面 が手などの脂で汚れている場合はラッカー薄め液などで拭く。
次にセルロースかウレタンでドブ浸け(すばやく行うこと)乾燥を2回行い、ヤスリがけをする。
これは木の吸水性と頑丈にすることを考えての作業だ。
そしてプラサフに全体を浸け、5秒ぐらいかけてゆっくりと引揚げる。
これでなるべく均一に膜ができる。
1日乾燥後、木目がでる手前ぐらいまでヤスリがけをする。
この後は塗装となるが、表面 をなるべくなめらかにするために一度ウレフロでドブ浸け乾燥した方がいいと思う。
サスペンドミノーはどのように作るの?
メンバーによるアドバイス。
サスペンドミノーを作るのはかなり難しいと思う。
バルサの場合は比重のばらつきが意外と大きいので、バルサを選んで使わないと スローフローティング設定で作ったはずなのにシンキングに…と言ったこともよくある。
一番やりやすいのはやはり後からウェイトを入れて調整するやり方。
私がやるとしたらハンクル方式でテイルから入れるか、リップの取り付け前にリップを入れる穴からウェイトを入れるかの2通り。
その後の微調整はスプリットリングの大きさやフックサイズを変えて調整だ。
完全なサスペンドルアーはフィールドの環境によっても変わってくるので作れないだが…。
ルアーのセンターのヒートンの位置を失敗したため微修正したい
水にルアーを浮かべた時にわずかに傾いている場合がある。
この原因として、センターのヒートンの取付け位 置が悪い場合がある。
この場合センターヒートンを取り外し、爪楊枝を短く切ったものに接着剤を塗り、穴に差し込む。
そして爪楊枝の部分をヤスリで慎重に平らにする。
そして改めて穴のあける位置を決め、穴を開ける。
爪楊枝の部分に接着剤を浸け乾燥し防水処理をする。
そしてヒートンを差し込む。
爪楊枝が見えるのが気になるのならカップワッシャーをヒートンに通して取付け、見えなくするといい。
塗装後ウレタンでコーティングをすると、リップ取り付けのためルアーにカッターで切り込みを入れると、塗装面(最後にクリヤーを吹いています)とウレタンの間が剥離してしまう。
メンバーによるアドバイス。
ウレタンフロアー自体が層状にコートするタイプなので剥離のリスクは常にある。
対策として、カッターの刃を常に新しいものにするとかデザイン用の細いものする。
又はリップを取り付ける部分に足付け(細かい番手のサンドペーパーで少し微細な凹凸を作っておく)で殆ど発生しない程度にはできると思う。
人によっては足付けの作業はせずに、下地セルロース、以降ウレタンフロアでコーティングを行うと、リップ装着時に剥離を起こす事がない(絶対無いって訳ではないが普通はない)。
おそらくウレフロ層が厚い事(5〜10回)と各コーティング層間にポリッシュの糊が効いているのが、剥離防止に役立っているのかもしれない。
ミノーなどのルアーのリップに使うポリカーボネートが近くの店に売っていない。手頃なサイズで購入できる店を知りたい。
大手のホームセンターでクリアーで手頃なサイズのポリカーボネートを見つけるのは意外と難しい。
だいたいはハンドメイド関係を取り扱っている釣具店か、東急ハンズ、または美術工芸用の画材店で取り寄せ注文となる。
そういった店が地元にない場合、インターネット通販での購入が手軽だろう。みなさんからもらった情報を下にまとめたので、参考にしてほしい。
http://www.rakuten.co.jp/backlash/194837/283438/375291/307827/#347220
http://www.rakuten.co.jp/backlash/194837/283438/375291/284359/#321781
(青く見えるのは、おそらく保護フィルムで、まくれば透明と思いますよ)
http://www.rakuten.ne.jp/gold/naturum-f/index.html
(リップ 板 で検索すると[ハンクルサーキットボード]が出てきます)
http://www.plast.ne.jp/products/display_sign.html
http://www.lemon.co.jp/newmokei/mokei_g1.html
アルミを上手に貼るためのテクニックが知りたい
この質問はLCの掲示板で最も多い質問の1つだろう。おおはしさんのテクニックを以下に紹介する。
そもそも平面のアルミ箔を曲面に貼ろうとする事に無理があるのでシワ 自体は必ず出来てしまう。
特にペンシルのように断面が円に近いもの、紡錘形に近いものでは尚更なわけだが、アルミ合金の持っている僅かの伸縮性を用いて貼ろうと言うわけだが、その伸び率は僅かなものなので、これでカバーできる範囲は非常に狭い。
つまり相当に小さな(細い)シワにしか対応出来ない。
この場合
・シワになっても構わない所にシワを集めて切り取る。
・シワになった部分は丁寧に均して塗装で誤魔化す(^^
・シワになりやすい円の断面を避けてなるべくサイドにフラットが広く取れるボディを使用する。
と言うのが、よく言われる所だが… 丁寧〜〜〜〜〜〜〜に張って、極細かいシワを、可能な限り多く作る事で、 ある程度丸いボディにシワ無くアルミを貼る事は可能。
但し、殆ど指先の感覚に頼るので、最初からうまく行かない人は繰りかえし トライして慣れていくしか方法はないと思うが…
ちなみに私の場合はアルミに模様を入れた際の立体感を重視しているので、キッチンテープを使用している。
この場合切れやすくシワにもなりやすいのですが、入手可能なもののうちで一番薄手のものを使用している。
仕上がり重視のため: http://green.ap.teacup.com/ea0084/img/1159155449.jpg
アルミを貼りおえた所: http://green.ap.teacup.com/ea0084/img/1159155335.jpg
他に小技?として左右側面を2枚のアルミで張るのでなく、四枚にして シワを発生させないようにするという考えも出来る。
追加情報として他の人から
「100均のキッチンテープは展着剤(ノリ)がついてます。
だから楽といえば楽かもしれないけど、伸ばす、あるいは寄せるという行為で展着剤がはがれアルミが浮く現象も出てきますよ。
するとコーティングがさらに面倒になります。薄いものがかえって楽かも。」
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