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ルアー制作に使用する工具

このコーナーでは主にペンシルベイト製作に使用する工具について詳しく書いているが、もちろん他のルアーの制作にも使用できる。
ここにあるすべての工具を購入する必要はなく、代用できる物・自作できる物があればそれを使えばいい。

専用の工具があれば作業はより確実で失敗が少なくなるが、工夫次第と手間のかけ方次第ではいらないものが多い。



工具の種類と説明



  1. ノコギリ

    木材を切るときに使う。刃が細かいものを使用すると切断面がきれい。柔らかい木材には糸ノコギリでもよい。

  2. 切り出しナイフ

    木をルアーの形に削り出すのに使う。刃がなまっていたり(よく切れない)、こぼれている場合は研ぐこと。
    研ぐと切れ味がよくなるだけでなく怪我防止にもなる。
    使う前に注意のコーナーをよく読んでほしい。
  3. カッターナイフ

    柔らかい木材を削るときや、薄く削るときに使う。
    刃こぼれがあれば折って新しい刃先にして使用する。

  4. 紙ヤスリ(サンドペーパー)

    ルアーの表面の凹凸をなくしなめらかにするのに使う。
    100番台、200番台、800番台の3種類あれば十分だ。
    手のひらより少し小さめのサイズに切って使用する。

  5. リューター(ルーター)

    小型の電気ドリルでペン型をしている。
    先端のドリル(刃)を替えることでいろいろな形の穴をきれいに掘ることができる。
    回転数を調節できるものがお勧め。
    ちなみに私はプロクソンのミニルーターを使用している。
    15000円ほどするので予算に余裕があればどうぞ。

  6. キリ

    一番手ごろな穴をあける工具。
    穴をあけるときにぐらつきやすいので、木を固定し、両手でキリを使って穴をあける。
    慣れないうちは木っ端を使って練習するといい。

  7. 彫刻刀

    彫刻刀の円刀を使って穴をあける。
    これなら3種類ほど買っても2000円もしないはず。
    やはり刃物だから研ぐことを忘れずに。

  8. ポンチ

    普通は革細工でベルトの穴あけなどにつかうものだが、ルアーでは目やオモリを入れる穴を掘る工程で一番最初に使う。
    使い方はポンチをルアーに当て力を加えて押せばきれいに円状のあとがつく。
    目、オモリの大きさにあった径のものを購入すること。刃の厚さが薄いものがベスト。

  9. ラジオペンチ

    ヒートンのアイ部分を閉じたり、ルアーのコーティング・塗装時にヒートンを持つのに使う。
    ペンチの先の形や挟む部分の形状、持ったときの扱いやすさなど、実際に手にしてみた感覚でどのペンチにするのか選ぶとよい。

  10. ペン

    ボールペンがお勧め。
    これは木材に印をつけるとき、マジックだとにじむし鉛筆だと薄くて見えにくいためだ。

  11. エアーブラシ

    塗装をより市販ルアーのようにきれいに仕上げようと思ったら必要となる。
    エアーブラシ一式(ハンドピース、ホース、エアフィルター、コンプレッサー)を揃えると2万円以上はするので高価だが、あるとないとでは完成度はまるで違う。

    ハンドピースで有名なのはOlympos(オリンポス)社、Rich(リッチ)社、タミヤ社だ。
    他にもグンゼ、プロクソンからも出ている。

    オリンポス社製のものは口径が0.2mm〜0.4mmのカラーリング用のもの、タミヤ社製のものは黒いのが 0.7か0.8mmぐらい、シルバーのが0.5mmぐらい。

    コーティング剤吹きつけ用としては口径の大きい0.6mm以上のものがいいみたいだ。

    使い終わったら必ず洗浄すること。
    また使用前に注意のコーナーを読み、防毒マスクを着用する。
    *塗装を甘く見てマスクをつけず、体を壊して長期入院しているルアービルダーが何人もいる。

    おすすめのコンプレッサーは

    • 商品名:ミニ丸君(正式名称: AC-100)
      販売元:株式会社トゥーマーカープロダクツ
      TEL:03-3440-1536 輸入品だ。
      機能:家庭用単相100V(50/60Hz共通)、モーター出力 75w・最高圧力 4.0Kg/cm2、 騒音 50db 、サイズ :280×145×170mm ・重量3.5Kg
      仕様: 本体+エアーフィルター(圧力メーター付き)+エアーホース(2m)
      定価:19,800円。

      なかなか近くにお店がないみなさんに朗報だ。MATTさんからの情報で、通信販売ができることがわかった。
      方法は次の通り。
      AC100を通販で入手する場合は系列会社の(株)トゥールズ通信販売課(TEL03-5753-0326)となる。

      あらかじめカタログを請求して決められた申し込み用紙を使って購入するシステムだが、FAXで申し込み用紙を送ってくれる。
      エアーコンプレッサの送料は着払いの場合は800円必要。

  12. ハケ・平筆

    塗装、エアーブラシに塗料を入れるときに使用する。
    缶スプレーで塗装するのであれば必要ない。

  13. 防毒マスク

    缶スプレーやエアーブラシは使うときに空気中に有毒な有機溶媒が噴霧される。
    吸い込みによる中毒の危険性があるので防毒マスクを使う。
    ホームセンターで販売している。

  14. 洗浄用の入れ物

    ハケや筆を洗うためにラッカーうすめ液を入れておくもの。
    専用に買う必要はないがプラスチックや樹脂製のものは有機溶剤に溶けるため使えない。
    金属、ガラス、磁器のものを使用する。

  15. 廃液瓶

    洗浄で出た廃液や塗料の残りを棄てるための空き瓶だ。
    なるべく容量が大きく密閉度の高い瓶を使うこと。
    蓋は金属製に限る。
    けっして廃液は流しやトイレに捨てない!。
    環境汚染の原因となるので、専用業者にひきとってもらうか塗装のコーナーを参考にして処分する。
    * 空き瓶はコーティング剤を使う場合にも必要となる。

  16. 接着剤

    ジェル状の瞬間接着剤だけでもいいのだが、できれば2液式エポキシ接着剤も揃える。
    広い面 をくっつけたり、隙間を埋めて補修するのに使えるからだ。
    アロンアルファは乾燥後白くなるので、あまりおすすめできない。
    液状で乾燥後に白くならない瞬間接着剤は、ルアー表面の下地づくりに使うこともできる。

  17. 精密ドライバー

    リグの取付け、スピナーベイトのアイの作成に使用する。

  18. 定規

    ルアーのデザインに使ったり、オモリの穴の位置決めなどいろいろ使える。
    透明タイプのものがよい。

  19. 乾燥台

    ルアーをコーティングや塗装の後、吊して乾燥するための台だ。
    ルアーのヒートンのアイ部分を引っかけて吊せればどんなものでも構わない。
    私は木で作った台に数本の針金が突き出た形に工作して、その針金に吊している。
    もう一つLCメンバーの方の作り方を紹介すると、

    投げ捨て式1号の作り方

    用意する材料:針金ハンガー、2リットルペットボトルが入ってる段ボール箱、針金(クリップなど)
    用意する工具:ペンチ、カッター
    方法:
    段ボール箱の蓋を切りとる。
    そして箱側面の向かい合う適当な位置に穴を開ける。
    針金ハンガーをペンチで切断して箱の幅より長い棒にする。
    箱に開けた穴に棒を差し込んだら、棒の端を折り曲げて抜けないようにする。
    クリップなどの細い針金を変形させてアルファベットのSの形にする(S字フック)
    箱の下に紙を何枚か敷くと完成。
    ルアーのアイにS字フックをかけて、箱の中の棒に吊るして使う。


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