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アイ(目)の作り方
このコーナーでは、ルアー作りから一歩踏み込んだパーツの制作、ルアーの目の部分”アイ”の作り方を紹介している。
市販のルアー用アイはいくつかあるが、作るルアーの数が多くなるとアイの値段が少し高いと感じてくるだろう。
大量に作ればアイひとつあたりのコストは市販品よりもだいぶ安くなる。
またルアーの表情はアイによって決まるため、個性あるルアーの制作を目指すのならアイもこだわって作りたい。
右の画像のアイは作り方を試行錯誤し100個ほど作った末にできたものだ。
市販品ニ匹敵する完成度には達していないが、ビルダーの腕と工夫次第ではより見栄えのいいものができるだろう。
このコーナーで紹介しているアイの作り方は全部で8種類ある。
右図では9つあるが、5と6は瞳の形が違うだけで作り方は同じ。
また1を作った上でさらに加工すると2,3,4ができる。
1〜6の実物が上の画像だ。
そして7がマップピンを使ったもの、8がビーズを使ったもの、9が針金の代わりにシールを使ったものである。
作り方が簡単な順に言うと、8>7>1>9>2>4>5=6>3で、簡単なものほど短時間でできる。
黒目のみの作り方(簡単だが2日以上必要)
用意する物
材料
芯の部分に使うものとして細い針金(0.5mmぐらいの銅線がおすすめ)か虫ピンまたはなるべく小さな釘(装飾用のものなど)
瞳の部分として2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
光沢をだすならコーティング剤(セルロースやウレタン)も必要で、マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め(100円ショップで購入可能)。
工具
ニッパー(針金を切るため) プライヤーやラジオペンチ(針金を加工するため)
防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
バルサ板の切れ端や発砲スチロールなど(逆さに吊して乾燥させるのに使用)
作り方
芯の部分と乾燥させる場所の用意芯の部分が針金の場合は適当な長さ(3cm以上)にニッパーで切り、プライヤーでまっすぐにする。
また、逆さに吊して乾燥させるための場所と芯の部分を刺して固定するための板(バルサや発泡スチロール)を用意する。
接着剤と塗料を混ぜる
2液性エポキシ系接着剤をチューブから適量出す(等量に混ぜるタイプが一般的だがそうでないものもあるので注意する)。
この時点ではまだ混ぜない。
次に少量の黒色塗料を、出した接着剤の上に数滴垂らす。
そして接着剤同士をヘラで混ぜる。
色が薄いようであれば黒色塗料をさらに垂らして混ぜる。
芯に塗る
2で作った黒色接着剤を爪楊枝やヘラの先で少量とり、もう片方の手に芯の部分をもつ。
芯の部分をゆっくり指で回しながら芯の先に接着剤をつけていく(芯の先を水平より下に向けて行うこと)。
あとでつける白目とのバランス、作りたいアイのサイズを考えてつける量を調整する。
このときつける量が多いと垂れ落ちる。
接着剤は2で作った瞬間から硬化が始まるので作業は早く行うこと。
少量つけても芯から垂れ落ちる場合は接着剤の粘度が少し強くなるまで待ってから行うとよい。
乾燥
1で用意した板に芯を差し、逆さにして乾燥させる。
芯が針金そして厚みのある発泡スチロールがあるならば、芯を途中から直角に曲げて発泡スチロールの側面に差すことで下向きにして乾燥させることができる。
乾燥は温度と接着剤によるが早くて1日長ければ2日ほどかかる。
2での混ぜる割合が間違っていると硬化しない。
2〜4をもう一度行う
4でできた瞳の大きさが小さい場合は、さらにもう一度2〜4を行う。
一度で仕上げようと多量に黒色塗料を芯につけると垂れ落ちるし、2回行った方がより球形にちかい瞳をつくることができる。
これで終了にしてもよいが、光沢を出すには次の工程を行う。
コーティング
セルロースやウレタンなどのコーティング剤に漬けてからさっと引揚げ、瞳の表面が濡れている程度の状態で1日以上乾燥させる。
この時は瞳を上にして乾燥させる(板に芯を差し、瞳を上向きにして固定すればよい)。
お勧めの方法としてはマニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)を薄く均一に塗る方法で、これだと数時間で乾燥する。
完成
乾燥すれば完成となる。
一度に作れる数は10個程度である。
これは2液性エポキシ系接着剤の硬化時間が短いためだ。
黒目+白目の作り方(簡単だが2日以上必要)
用意する物
材料
芯の部分に使うものとして細い針金(0.5mmぐらいの銅線がおすすめ)か虫ピンまたはなるべく小さな釘(装飾用のものなど)
瞳の部分として2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
白目部分用に白色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
光沢をだし球形にするならコーティング剤(セルロースやウレタン)も必要で、マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め(100円ショップで購入可能)。
工具
ニッパー(針金を切るため) プライヤーやラジオペンチ(針金を加工するため)
防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
バルサ板の切れ端や発砲スチロールなど(乾燥させるのに使用)
作り方
芯の部分と乾燥させる場所の用意
芯の部分が針金の場合は適当な長さ(3cm以上)にニッパーで切り、プライヤーでまっすぐにする。
また、逆さに吊して乾燥させるための場所と芯の部分を刺して固定するための板(バルサや発泡スチロール)を用意する。
接着剤と塗料を混ぜる
2液性エポキシ系接着剤をチューブから適量出す(等量に混ぜるタイプが一般的だがそうでないものもあるので注意する)。
この時点ではまだ混ぜない。
次に少量の黒色塗料を、出した接着剤の上に数滴垂らす。
そして接着剤同士をヘラで混ぜる。
色が薄いようであれば黒色塗料をさらに垂らして混ぜる。
芯に塗る
2で作った黒色接着剤を爪楊枝やヘラの先で少量とり、もう片方の手に芯の部分をもつ。
芯の部分をゆっくり指で回しながら芯の先に接着剤をつけていく(芯の先を水平より下に向けて行うこと)。
このときつける量が多いと垂れて落ちる。
接着剤は2で作った瞬間から硬化が始まるので作業は早く行うこと。
少量つけても芯から垂れ落ちる場合は接着剤の粘度が少し強くなるまで待ってから行うとよい。
乾燥
1で用意した板に芯を差し、逆さにして乾燥させる。
芯が針金そして厚みのある発泡スチロールがあるならば、芯を途中から直角に曲げて発泡スチロールの側面に差すことで下向きにして乾燥させることができる。
乾燥は温度と接着剤によるが早くて1日長ければ2日ほどかかる。
2での混ぜる割合が間違っていると硬化しない。
2〜4を白色塗料でもう一度行う
今度は白目の部分を、白色塗料を使って2〜4を行って作る。
接着剤と塗料の混ぜ方は同じだが、黒目の周りに塗っていくのでより慎重に行う。
この時塗り方が下手だと黒目の形が円にならない。
いくつも作りコツをつかむといいだろう。
この時点ではアイの形は球形にはならないが気にしない。
コーティング
セルロースやウレタンなどのコーティング剤に漬けてからさっと引揚げ、瞳の表面が濡れている程度の状態で1日以上乾燥させる。
この時も瞳を下にして乾燥させる(コーティング剤の量が多いと瞳の先に液が溜まるので、この時はティッシュや綿棒で吸い取る)。
お勧めの方法としてはマニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)を薄く均一に塗る方法で、これだと数時間で乾燥する。
完成
コーティングと乾燥を納得がいくまで繰り返せば完成となる。
一度に作れる数は10個程度である。これは2液性エポキシ系接着剤の硬化時間が短いためだ。
また、コーティングが厚すぎると見栄えがよくない。
黒目+白目+透明の作り方(本格的で5日以上必要)
用意する物
材料
芯の部分に使うものとして細い針金(0.5mmぐらいの銅線がおすすめ)か虫ピンまたはなるべく小さな釘(装飾用のものなど)
瞳の部分として2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
白目部分用に白色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
透明部分の土台にするにものとして円形のスパングル5または6cm(手芸店のビーズコーナーなどにある。レインボー透明カラーがお勧め)
透明部分として2液性エポキシ系レジン。なければセルロースかウレタン
透明感をだし表面を滑らかにするためにコーティング剤(セルロースやウレタン)も必要で、マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め(100円ショップで購入可能)。
工具
ニッパー(針金を切るため) プライヤーやラジオペンチ(針金を加工するため)
防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
バルサ板の切れ端や発砲スチロールなど(乾燥させるのに使用)
ペットボトルのキャップなどの小さな容器(レジンを混ぜるため)
作り方
芯の部分と乾燥させる場所の用意
芯の部分が針金の場合は適当な長さ(3cm以上)にニッパーで切り、プライヤーでまっすぐにする。
また、逆さに吊して乾燥させるための場所と芯の部分を刺して固定するための板(バルサや発泡スチロール)を用意する。
接着剤と塗料を混ぜる
2液性エポキシ系接着剤をチューブから適量出す(等量に混ぜるタイプが一般的だがそうでないものもあるので注意する)。
この時点ではまだ混ぜない。
次に少量の黒色塗料を、出した接着剤の上に数滴垂らす。
そして接着剤同士をヘラで混ぜる。
色が薄いようであれば黒色塗料をさらに垂らして混ぜる。
芯に塗る
2で作った黒色接着剤を爪楊枝やヘラの先で少量とり、もう片方の手に芯の部分をもつ。
芯の部分をゆっくり指で回しながら芯の先に接着剤をつけていく(芯の先を水平より下に向けて行うこと)。
このときつける量が多いと垂れ落ちる。
今回は透明部分も作るため、バランスを考えて少し少なめでよい。
接着剤は2で作った瞬間から硬化が始まるので作業は早く行うこと。
少量つけても芯から垂れ落ちる場合は接着剤の粘度が少し強くなるまで待ってから行うとよい。
乾燥
1で用意した板に芯を差し、逆さにして乾燥させる。 芯が針金そして厚みのある発泡スチロールがあるならば、芯を途中から直角に曲げて発泡スチロールの側面に差すことで下向きにして乾燥させることができる。
乾燥は温度と接着剤によるが早くて1日長ければ2日ほどかかる。
2での混ぜる割合が間違っていると硬化しない。
2〜4を白色塗料でもう一度行う
今度は白目の部分を、白色塗料を使って2〜4を行って作る。
接着剤と塗料の混ぜ方は同じだが、黒目の周りに塗っていくのでより慎重に行う。
この時塗り方が下手だと黒目の形が円にならない。
いくつも作りコツをつかむといいだろう。
アイを正面から見た時に白目の部分が黒目より少し大きい程度がいい。
「黒目+白目の作り方」とは違い、白色塗料は多く塗らない。
アイを横からみて、塗った高さが低いほうがよい(使うスパングルの半径以下の高さ)。
スパングルをつける
白目部分が乾燥したら、スパングルを取り付ける。
白目の根元にマニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を少し塗る。
(瞬間接着剤でも代用が可能かもしれない)
スパングルの穴をアイの芯に通し、スパングルを白目の根元にまで上げてそっとつける。
塗ったコーティング剤が乾けば、スパングルは白目の根元に固定される。
このときスパングルが傾かないように注意が必要だ。
発泡スチロールなどの上に芯を差し、アイが真上を向いた状態で固定する。(右図は工程6と工程7)
透明部分 - 2液性エポキシ系レジン
ここでLCでは初めて登場する2液性エポキシ系レジンを使う。
セルロースやウレタンなどのコーティング剤でもできるかもしれないのだが、乾燥時に気泡が発生しやすく成功したことはわずかだ。
実はこの気泡の発生をいかになくすか、気泡をいかに取り除くかが難関で、アイの作り方で最も難しいのがこの透明部分を作る工程である。2液性エポキシ系レジンはいくつかのメーカーが出しており、もしかしたら気泡の発生がほとんどないものもあるかもしれない。
「気泡」というが、これは実際は何もない空間だと思う。
レジンやセルロース、ウレタンなどが硬化すると、液体の時よりも硬化した時の体積は小さくなる。
この小さくなる=縮む速度が速いほどそして縮む度合いが大きいほどに、内部に気泡が発生しやすくなるのだろう。
今回LC作者が使ったのはユザワ屋で販売している日新レジン社製クリスタルレジン(透明・低粘度エポキシ樹脂)だ。
付属している説明書では「2液を2:1の重さの割合で混ぜる」とあるが、実は少量だけ使いたい場合には軽すぎて一般家庭調理用天秤では量れないのである。
そこで別に購入した注射器2本(釣具店のロッドメイキングの材料コーナーにある)で2液を2:1の体積の割合で取り、容器内で混ぜる。このとき2液性エポキシ系接着剤のときよりも正確な割合で混ぜること。
またレジンの混ぜ方だが、棒などで早くかき混ぜない方がよい。
なぜならあまり混ぜると気泡がたくさんできるのだ。容器を傾けながら棒でゆっくりと混ぜる。
レジンがよく混ざったら、爪楊枝などにレジンを付け、スパングルの上に垂らしていく。レジンがスパングルの上で盛り上がり瞳の部分が隠れるまで、何度もレジンを垂らす。
垂らす回数を減らせるようになると、その分一度に作れるアイの数が増やせるようになる。
また透明部分の量は好みにもよるが、瞳部分が隠れる程度で多すぎない方がよい。
多すぎると瞳部分が奥の方に見える形となり、おそらく普通に想像しているのとは違ったものとなる。
また、透明部分を半球体状に作りたいのであればこの方法では無理だ。
そうしたい場合はシリコーンなどで半球体の鋳型を作り、そこにレジンを流し込んだ上で瞳部分を漬けておく方法をとる。
ただし出目金タイプのルアーを作りたい場合ぐらいで、通常は半球体にする必要はない。
3分の1球体の状態で十分だと思うし、液の粘性と表面張力ではそれが限界だろう。
ほんの少し多め気泡がある場合このまましばらく置いておくと、気泡が上まで浮いてくるのでこれを爪楊枝の先ですくい取る。
3日以上なにもせずに置いておきレジンが固まるまで待つ。
レジンが固まったかどうかの判断は目では難しいため、棒でかるく押して判断する。
コーティング
レジンが硬化するにつれてその透明度は鈍くなるが、これは表面に凹凸ができるせいである。
マニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を表面に薄く塗り乾燥させる。
これを数回繰り返し、表面がなめらかになると透明度もよくなる。
このときアイの底(スパングルの裏)には塗らないように注意すること。
レインボー透明カラーのスパングルだと、上から見たときに汚く透けて見えるためだ。
完成
コーティングと乾燥を納得がいくまで繰り返せば完成となる。
一度に作れる数は2液性エポキシ系接着剤の硬化時間で決まるため、多くても20個程度だ。
また、コーティングが厚すぎると見栄えがよくない。
黒目+透明の作り方(本格的で4日以上必要)
用意する物
材料
芯の部分に使うものとして細い針金(0.5mmぐらいの銅線がおすすめ)か虫ピンまたはなるべく小さな釘(装飾用のものなど)
瞳の部分として2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
透明部分の土台にするにものとして円形のスパングル5または6cm(手芸店のビーズコーナーなどにある。レインボー透明カラーがお勧め)
透明部分として2液性エポキシ系レジン。なければセルロースかウレタン
透明感をだし表面を滑らかにするためにコーティング剤(セルロースやウレタン)も必要で、マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め(100円ショップで購入可能)。
工具
ニッパー(針金を切るため) プライヤーやラジオペンチ(針金を加工するため)
防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
バルサ板の切れ端や発砲スチロールなど(乾燥させるのに使用)
ペットボトルのキャップなどの小さな容器(レジンを混ぜるため)
作り方
芯の部分と乾燥させる場所の用意
芯の部分が針金の場合は適当な長さ(3cm以上)にニッパーで切り、プライヤーでまっすぐにする。
また、逆さに吊して乾燥させるための場所と芯の部分を刺して固定するための板(バルサや発泡スチロール)を用意する。
接着剤と塗料を混ぜる
2液性エポキシ系接着剤をチューブから適量出す(等量に混ぜるタイプが一般的だがそうでないものもあるので注意する)。
この時点ではまだ混ぜない。
次に少量の黒色塗料を、出した接着剤の上に数滴垂らす。
そして接着剤同士をヘラで混ぜる。
色が薄いようであれば黒色塗料をさらに垂らして混ぜる。
芯に塗る
2で作った黒色接着剤を爪楊枝やヘラの先で少量とり、もう片方の手に芯の部分をもつ。
芯の部分をゆっくり指で回しながら芯の先に接着剤をつけていく(芯の先を水平より下に向けて行うこと)。
このときつける量が多いと垂れ落ちる。
今回は透明部分も作るため、バランスを考えて少し少なめでよい。
接着剤は2で作った瞬間から硬化が始まるので作業は早く行うこと。
少量つけても芯から垂れ落ちる場合は接着剤の粘度が少し強くなるまで待ってから行うとよい。
乾燥
1で用意した板に芯を差し、逆さにして乾燥させる。
芯が針金そして厚みのある発泡スチロールがあるならば、芯を途中から直角に曲げて発泡スチロールの側面に差すことで下向きにして乾燥させることができる。
乾燥は温度と接着剤によるが早くて1日長ければ2日ほどかかる。
2での混ぜる割合が間違っていると硬化しない。
スパングルをつける
乾燥したらスパングルを取り付ける。
黒目の根元にマニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を少し塗る。
(瞬間接着剤でも代用が可能かもしれない)
スパングルの穴をアイの芯に通し、スパングルを黒目の根元にまで上げてそっとつける。
塗ったコーティング剤が乾けば、スパングルは黒目の根元に固定される。
このときスパングルが傾かないように注意が必要だ。
発泡スチロールなどの上に芯を差し、アイが真上を向いた状態で固定する。(右図は工程5と工程6)
透明部分 - 2液性エポキシ系レジン
ここでLCでは初めて登場する2液性エポキシ系レジンを使う。
セルロースやウレタンなどのコーティング剤でもできるかもしれないのだが、乾燥時に気泡が発生しやすく成功したことはわずかだ。
実はこの気泡の発生をいかになくすか、気泡をいかに取り除くかが難関で、アイの作り方で最も難しいのがこの透明部分を作る工程である。2液性エポキシ系レジンはいくつかのメーカーが出しており、もしかしたら気泡の発生がほとんどないものもあるかもしれない。
「気泡」というが、これは実際は何もない空間だと思う。
レジンやセルロース、ウレタンなどが硬化すると、液体の時よりも硬化した時の体積は小さくなる。
この小さくなる=縮む速度が速いほどそして縮む度合いが大きいほどに、内部に気泡が発生しやすくなるのだろう。
今回LC作者が使ったのはユザワ屋で販売している日新レジン社製クリスタルレジン(透明・低粘度エポキシ樹脂)だ。
付属している説明書では「2液を2:1の重さの割合で混ぜる」とあるが、実は少量だけ使いたい場合には軽すぎて一般家庭調理用天秤では量れないのである。
そこで別に購入した注射器2本(釣具店のロッドメイキングの材料コーナーにある)で2液を2:1の体積の割合で取り、容器内で混ぜる。
このとき2液性エポキシ系接着剤のときよりも正確な割合で混ぜること。
またレジンの混ぜ方だが、棒などで早くかき混ぜない方がよい。
なぜならあまり混ぜると気泡がたくさんできるのだ。
容器を傾けながら棒でゆっくりと混ぜる。
レジンがよく混ざったら、爪楊枝などにレジンを付け、スパングルの上に垂らしていく。
レジンがスパングルの上で盛り上がり瞳の部分が隠れるまで、何度もレジンを垂らす。
垂らす回数を減らせるようになると、その分一度に作れるアイの数が増やせるようになる。
また透明部分の量は好みにもよるが、瞳部分が隠れる程度で多すぎない方がよい。
多すぎると瞳部分が奥の方に見える形となり、おそらく普通に想像しているのとは違ったものとなる。
また、透明部分を半球体状に作りたいのであればこの方法では無理だ。
そうしたい場合はシリコーンなどで半球体の鋳型を作り、そこにレジンを流し込んだ上で瞳部分を漬けておく方法をとる。
ただし出目金タイプのルアーを作りたい場合ぐらいで、通常は半球体にする必要はない。
3分の1球体の状態で十分だと思うし、液の粘性と表面張力ではそれが限界だろう。
気泡がある場合このまましばらく置いておくと、気泡が上まで浮いてくるのでこれを爪楊枝の先ですくい取る。
3日以上なにもせずに置いておきレジンが固まるまで待つ。
レジンが固まったかどうかの判断は目では難しいため、棒でかるく押して判断する。
コーティング
レジンが硬化するにつれてその透明度は鈍くなるが、これは表面に凹凸ができるせいである。
マニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を表面に薄く塗り乾燥させる。
これを数回繰り返し、表面がなめらかになると透明度もよくなる。
このときアイの底(スパングルの裏)には塗らないように注意すること。
レインボー透明カラーのスパングルだと、上から見たときに汚く透けて見えるためだ。
完成
コーティングと乾燥を納得がいくまで繰り返せば完成となる。
一度に作れる数は2液性エポキシ系接着剤の硬化時間で決まるため、多くても20個程度だ。
また、コーティングが厚すぎると見栄えがよくない。
針金で作った場合ニッパーで根元を切らずに、完成後に針金を引き抜くことができる場合がある。
このためには瞳部分の先端から針金が見えていないことが条件となる。
ハートタイプの作り方(手先の器用さと4日以上必要)
用意する物
材料
芯の部分に使うものとして細い針金(0.5mmぐらいの銅線がおすすめ)
瞳の部分として2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
透明部分の土台にするにものとして円形のスパングル5または6cm(手芸店のビーズコーナーなどにある。レインボー透明カラーがお勧め)
透明部分として2液性エポキシ系レジン。なければセルロースかウレタン
透明感をだし表面を滑らかにするためにコーティング剤(セルロースやウレタン)も必要で、マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め(100円ショップで購入可能)。
工具
ニッパー(針金を切るため) プライヤーやラジオペンチ(針金を加工するため)
防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
バルサ板の切れ端や発砲スチロールなど(乾燥させるのに使用)
ペットボトルのキャップなどの小さな容器(レジンを混ぜるため)
作り方
芯の部分と乾燥させる場所の用意
芯の部分が針金の場合は適当な長さ(4cm以上)にニッパーで切り、プライヤーでまっすぐにする。
芯の部分を刺して固定するための板(バルサや発泡スチロール)を用意する。
針金をハートの形に加工する
プライヤーなどで針金をハートの形にする。
後でつけるスパングルに収まる大きさにする。
ハートの中を埋める
作ったハートの内側は穴が空いているため、これをコーティング剤で埋める。
具体的にはマニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)かセルロースで穴に膜を張り乾燥させる。
接着剤と塗料を混ぜる
2液性エポキシ系接着剤をチューブから適量出す(等量に混ぜるタイプが一般的だがそうでないものもあるので注意する)。
この時点ではまだ混ぜない。
次に少量の黒色塗料を、出した接着剤の上に数滴垂らす。
そして接着剤同士をヘラで混ぜる。
色が薄いようであれば黒色塗料をさらに垂らして混ぜる。
ハートの上に盛る
芯を板に差しハートを上に向けておく。
このときハートが水平になるようにする。
4で作った黒色接着剤を爪楊枝やヘラの先で少量とり、ハートの上に接着剤を盛る。
量が多いとハートの形状にならないので注意する。
ハートの周りの針金部分を接着剤で覆うことはできないが、針金が銅線だとかえってこれがリアルに見える効果がある。
接着剤は2で作った瞬間から硬化が始まるので作業は早く行うこと。
少量つけても芯から垂れ落ちる場合は接着剤の粘度が少し強くなるまで待ってから行うとよい。
乾燥
乾燥は温度と接着剤によるが早くて1日長ければ2日ほどかかる。
4での混ぜる割合が間違っていると硬化しない。
スパングルをつける
乾燥したらスパングルを取り付ける。
ハートの根元にマニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を少し塗る。
(瞬間接着剤でも代用が可能かもしれない)
スパングルの穴を芯に通し、スパングルを黒目の根元にまで上げてそっとつける。
塗ったコーティング剤が乾けば、スパングルは固定される。
このときスパングルが傾かないように注意が必要だ。
発泡スチロールなどの上に芯を差し、アイが真上を向いた状態で固定する。
透明部分 - 2液性エポキシ系レジン
ここでLCでは初めて登場する2液性エポキシ系レジンを使う。
セルロースやウレタンなどのコーティング剤でもできるかもしれないのだが、乾燥時に気泡が発生しやすく成功したことはわずかだ。
実はこの気泡の発生をいかになくすか、気泡をいかに取り除くかが難関で、アイの作り方で最も難しいのがこの透明部分を作る工程である。2液性エポキシ系レジンはいくつかのメーカーが出しており、もしかしたら気泡の発生がほとんどないものもあるかもしれない。
「気泡」というが、これは実際は何もない空間だと思う。
レジンやセルロース、ウレタンなどが硬化すると、液体の時よりも硬化した時の体積は小さくなる。
この小さくなる=縮む速度が速いほどそして縮む度合いが大きいほどに、内部に気泡が発生しやすくなるのだろう。
今回LC作者が使ったのはユザワ屋で販売している日新レジン社製クリスタルレジン(透明・低粘度エポキシ樹脂)だ。
付属している説明書では「2液を2:1の重さの割合で混ぜる」とあるが、実は少量だけ使いたい場合には軽すぎて一般家庭調理用天秤では量れないのである。
そこで別に購入した注射器2本(釣具店のロッドメイキングの材料コーナーにある)で2液を2:1の体積の割合で取り、容器内で混ぜる。
このとき2液性エポキシ系接着剤のときよりも正確な割合で混ぜること。
またレジンの混ぜ方だが、棒などで早くかき混ぜない方がよい。
なぜならあまり混ぜると気泡がたくさんできるのだ。容器を傾けながら棒でゆっくりと混ぜる。
レジンがよく混ざったら、爪楊枝などにレジンを付け、スパングルの上に垂らしていく。
垂らす回数を減らせるようになると、その分一度に作れるアイの数が増やせるようになる。
また、透明部分を半球体状に作りたいのであればこの方法では無理だ。
そうしたい場合はシリコーンなどで半球体の鋳型を作り、そこにレジンを流し込んだ上で瞳部分を漬けておく方法をとる。
ただし出目金タイプのルアーを作りたい場合ぐらいで、通常は半球体にする必要はない。
3分の1球体の状態で十分だと思うし、液の粘性と表面張力ではそれが限界だろう。
気泡がある場合このまましばらく置いておくと、気泡が上まで浮いてくるのでこれを爪楊枝の先ですくい取る。
3日以上なにもせずに置いておきレジンが固まるまで待つ。
レジンが固まったかどうかの判断は目では難しいため、棒でかるく押して判断する。
コーティング
レジンが硬化するにつれてその透明度は鈍くなるが、これは表面に凹凸ができるせいである。
マニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を表面に薄く塗り乾燥させる。
これを数回繰り返し、表面がなめらかになると透明度もよくなる。
このときアイの底(スパングルの裏)には塗らないように注意すること。レインボー透明カラーのスパングルだと、上から見たときに汚く写るためだ。
完成
コーティングと乾燥を納得がいくまで繰り返せば完成となる。
一度に作れる数は2液性エポキシ系接着剤の硬化時間で決まるため、多くても20個程度だ。
また、コーティングが厚すぎると見栄えがよくない。
は虫類タイプの作り方(手先の器用さと4日以上必要)
用意する物
材料
芯の部分に使うものとして細い針金(0.5mmぐらいの銅線がおすすめ)
瞳の部分として2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)
透明部分の土台にするにものとして円形のスパングル5または6cm(手芸店のビーズコーナーなどにある。レインボー透明カラーがお勧め)
透明部分として2液性エポキシ系レジン。なければセルロースかウレタン
透明感をだし表面を滑らかにするためにコーティング剤(セルロースやウレタン)も必要で、マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め(100円ショップで購入可能)。
工具
ニッパー(針金を切るため) プライヤーやラジオペンチ(針金を加工するため)
防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
バルサ板の切れ端や発砲スチロールなど(乾燥させるのに使用)
ペットボトルのキャップなどの小さな容器(レジンを混ぜるため)
作り方
芯の部分と乾燥させる場所の用意
芯の部分が針金の場合は適当な長さ(4cm以上)にニッパーで切り、プライヤーでまっすぐにする。
芯の部分を刺して固定するための板(バルサや発泡スチロール)を用意する。
針金をTの字の形に加工する
プライヤーなどで針金をTの字の形にする。
後でつけるスパングルに収まる大きさにする。
接着剤と塗料を混ぜる
2液性エポキシ系接着剤をチューブから適量出す(等量に混ぜるタイプが一般的だがそうでないものもあるので注意する)。
この時点ではまだ混ぜない。
次に少量の黒色塗料を、出した接着剤の上に数滴垂らす。
そして接着剤同士をヘラで混ぜる。
色が薄いようであれば黒色塗料をさらに垂らして混ぜる。
Tの字の上に盛る
芯を板に差しTの字を上に向けておく。
このときTの字が水平になるようにする。
4で作った黒色接着剤を爪楊枝やヘラの先で少量とり、Tの字の上に接着剤を盛る。
Tの字の周りの針金部分を接着剤で覆うことはできないが、針金が銅線だとかえってこれがリアルに見える効果がある。
接着剤は4で作った瞬間から硬化が始まるので作業は早く行うこと。
少量つけても芯から垂れ落ちる場合は接着剤の粘度が少し強くなるまで待ってから行うとよい。
乾燥
乾燥は温度と接着剤によるが早くて1日長ければ2日ほどかかる。
4での混ぜる割合が間違っていると硬化しない。
スパングルをつける
乾燥したらスパングルを取り付ける。
Tの字の根元にマニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を少し塗る。(瞬間接着剤でも代用が可能かもしれない)
スパングルの穴を芯に通し、スパングルを黒目の根元にまで上げてそっとつける。
塗ったコーティング剤が乾けば、スパングルは固定される。
このときスパングルが傾かないように注意が必要だ。
発泡スチロールなどの上に芯を差し、アイが真上を向いた状態で固定する。
透明部分 - 2液性エポキシ系レジン
ここでLCでは初めて登場する2液性エポキシ系レジンを使う。
セルロースやウレタンなどのコーティング剤でもできるかもしれないのだが、乾燥時に気泡が発生しやすく成功したことはわずかだ。
実はこの気泡の発生をいかになくすか、気泡をいかに取り除くかが難関で、アイの作り方で最も難しいのがこの透明部分を作る工程である。2液性エポキシ系レジンはいくつかのメーカーが出しており、もしかしたら気泡の発生がほとんどないものもあるかもしれない。
「気泡」というが、これは実際は何もない空間だと思う。
レジンやセルロース、ウレタンなどが硬化すると、液体の時よりも硬化した時の体積は小さくなる。
この小さくなる=縮む速度が速いほどそして縮む度合いが大きいほどに、内部に気泡が発生しやすくなるのだろう。
今回LC作者が使ったのはユザワ屋で販売している日新レジン社製クリスタルレジン(透明・低粘度エポキシ樹脂)だ。
付属している説明書では「2液を2:1の重さの割合で混ぜる」とあるが、実は少量だけ使いたい場合には軽すぎて一般家庭調理用天秤では量れないのである。
そこで別に購入した注射器2本(釣具店のロッドメイキングの材料コーナーにある)で2液を2:1の体積の割合で取り、容器内で混ぜる。
このとき2液性エポキシ系接着剤のときよりも正確な割合で混ぜること。
またレジンの混ぜ方だが、棒などで早くかき混ぜない方がよい。なぜならあまり混ぜると気泡がたくさんできるのだ。
容器を傾けながら棒でゆっくりと混ぜる。
レジンがよく混ざったら、爪楊枝などにレジンを付け、スパングルの上に垂らしていく。
レジンがスパングルの上で盛り上がり瞳の部分が隠れるまで、何度もレジンを垂らす。
垂らす回数を減らせるようになると、その分一度に作れるアイの数が増やせるようになる。
また、透明部分を半球体状に作りたいのであればこの方法では無理だ。
そうしたい場合はシリコーンなどで半球体の鋳型を作り、そこにレジンを流し込んだ上で瞳部分を漬けておく方法をとる。
ただし出目金タイプのルアーを作りたい場合ぐらいで、通常は半球体にする必要はない
。3分の1球体の状態で十分だと思うし、液の粘性と表面張力ではそれが限界だろう。
気泡がある場合このまましばらく置いておくと、気泡が上まで浮いてくるのでこれを爪楊枝の先ですくい取る。
3日以上なにもせずに置いておきレジンが固まるまで待つ。
レジンが固まったかどうかの判断は目では難しいため、棒でかるく押して判断する。
コーティング
レジンが硬化するにつれてその透明度は鈍くなるが、これは表面に凹凸ができるせいである。
マニキュア用トップコート(速乾・無色透明タイプ)なければセルロースやウレタンなどのコーティング剤を表面に薄く塗り乾燥させる。
これを数回繰り返し、表面がなめらかになると透明度もよくなる。
このときアイの底(スパングルの裏)には塗らないように注意すること。
レインボー透明カラーのスパングルだと、上から見たときに汚く透けて見えるためだ。
完成
コーティングと乾燥を納得がいくまで繰り返せば完成となる。
一度に作れる数は2液性エポキシ系接着剤の硬化時間で決まるため、多くても20個程度だ。
また、コーティングが厚すぎると見栄えがよくない。
ピン製アイ(とっても簡単、でもちょっと壊れやすい)
100円ショップや文房具コーナーなどで売っているマチ針やマップピン、これらは針の頭が丸くなっている。
これに黒目を入れれば、アイのできあがりだ。
作り方は次のとおり。
作り方
- ルアーにアイを入れるための穴を開け、塗装前までの工程を行う。
- ピン自体の色をそのまま白目部分として使うのであればルアー塗装後にピンをとりつける。そうでなければピンを取付けてから塗装を行い、マスキングなどで白目部分を塗装する。
- 取付は、針を差し込む穴を開けて、針を切って短くし、接着剤を針につけ、穴に差し込む。
- 黒目をいれる(マッチ棒や綿棒、またはマスキング塗装で)
- 仕上げコーティングを行う(エアーブラシ吹き付けが色流れしにくいのでおすすめ)
ビーズアイ(結構簡単でおもしろい)
手芸売り場などで売っているビーズや釣具店で売っているシモリ玉
、それらの穴に小さい釘を通し、ルアーにとりつける方法でいたって簡単だ。取付けは最後の工程リグの取付け時に行うのがいいだろう。
シールタイプのアイの作り方(3日以上必要)
用意する物
材料
シール部分となるアルミシールやホログラムシート
瞳の部分として2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)と黒色塗料(エナメル系でもアクリル系でも水性でもよい)またはこれらの代わりに黒いビニルテープ
透明部分として2液性エポキシ系レジン。なければセルロースかウレタン。または失敗しやすいが2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)
透明感をだし表面を滑らかにするためにコーティング剤(セルロースやウレタン)が必要になる場合もあり、マニキュア用トップコート速乾・無色透明タイプがお勧め(100円ショップで購入可能)。
工具
シール部分を固定するための台(蒲鉾板など平らで硬いもの)
シール部分を固定するためのセロテープまたはピン
シール部分を円く切り取るためのポンチや穴開けパンチ。直径4mm〜6mmのものが無難。
瞳部分を黒いビニルテープで作る場合は、更に直径2mm〜4mmのものが必要。
防水性の紙など(2液性エポキシ系接着剤をこの上で混ぜる)
ヘラや爪楊枝(2液性エポキシ系接着剤を混ぜるため)
瞳部分をつけるための細い棒(先端を半球面にしたものがお勧め)
ペットボトルのキャップなどの小さな容器(レジンを混ぜるため)
作り方
シール部分を円く切り取る
用意したシール部分をポンチまたは穴開けパンチで円く切り取る。
ポンチを使う場合、シールの下に新聞紙などを敷く。
アルミシールにポンチで穴開けをする場合、ポンチを上から手で強くアルミシールに押しつけるか、金槌でポンチの尻を叩く。
ぐりぐりと回すのはアルミシールが歪むためやめたほうがよい。
シール部分を固定する台を用意する
台に円く切り取ったシールを貼るため、セロテープの粘着面を上にしたものを台にピンや別のセロテープで貼るなどして固定する。
粘着力の弱いセロテープがよい。
シール部分を台のセロテープに置いていく
1で作った円いシール部分を2で用意した台の上のセロテープ粘着面の上に置いていく。
2mm以上間隔を開ける。
接着剤と塗料を混ぜる
瞳部分を接着剤で作る場合はこの工程4と工程5を行う。
黒いビニルテープで瞳部分を作る場合には、ビニルテープを光沢のある厚紙(後でテープを剥がしやすいもの)に貼り、ポンチで円く切り取る。
そして工程3で作ったシールに貼った後、工程7へうつる。
黒いビニルテープは平面だが、工程7で作る透明部分がレンズの役目をして少し立体的に見える。
接着剤で瞳を作る場合はさらに立体的に見える。
2液性エポキシ系接着剤をチューブから適量出す(等量に混ぜるタイプが一般的だがそうでないものもあるので注意する)。
この時点ではまだ混ぜない。
次に少量の黒色塗料を、出した接着剤の上に数滴垂らす。
そして接着剤同士をヘラで混ぜる。色が薄いようであれば黒色塗料をさらに垂らして混ぜる。
瞳を作る
4で作った黒色接着剤を棒ですくいとり、円いシール部分に少し垂らす。
垂らした後、黒色接着剤は勝手にのびて広がるため、少量でよい。
垂らした直後の瞳の大きさが、しばらくすると接着剤が広がって大きくなるのだ。
垂らし方にはコツがある。
円い瞳を作るのならば、まず接着剤を棒に適量すくい取り、その棒の先をシール部分に当て、そして棒を少し浮かす。
このとき棒とシール部分の間が接着剤でつながっていること。
そのまましばらくすると、棒側の接着剤が下へとゆっくりと落ちてくるはずだ。
適量落ちたら、棒を真上に引き上げる。
こうすることできれいな円の瞳となる。
またシール部分の表面が商品の種類より、黒色接着剤の広がりやすさが違うので注意すること。
乾燥
乾燥は温度と接着剤によるが早くて1日長ければ2日ほどかかる。
4での混ぜる割合が間違っていると硬化しない。
透明部分 - 2液性エポキシ系レジン
ここでLCでは初めて登場する2液性エポキシ系レジンを使う。
セルロースやウレタンなどのコーティング剤でもできるが、乾燥時に気泡が発生しやすい。
また2液性エポキシ系接着剤(無色透明タイプ)でも代用できるが、気泡発生率が最も高い。
実はこの気泡の発生をいかになくすか、気泡をいかに取り除くかが難関で、アイの作り方で最も難しいのがこの透明部分を作る工程である。2液性エポキシ系レジンはいくつかのメーカーが出しており、もしかしたら気泡の発生がほとんどないものもあるかもしれない。
「気泡」というが、これは実際は何もない空間だと思う。
レジンやセルロース、ウレタンなどが硬化すると、液体の時よりも硬化した時の体積は小さくなる。
この小さくなる=縮む速度が速いほどそして縮む度合いが大きいほどに、内部に気泡が発生しやすくなるのだろう。
今回LC作者が使ったのはユザワ屋で販売している日新レジン社製クリスタルレジン(透明・低粘度エポキシ樹脂)だ。
付属している説明書では「2液を2:1の重さの割合で混ぜる」とあるが、実は少量だけ使いたい場合には軽すぎて一般家庭調理用天秤では量れないのである。
そこで別に購入した注射器2本(釣具店のロッドメイキングの材料コーナーにある)で2液を2:1の体積の割合で取り、容器内で混ぜる。
このとき2液性エポキシ系接着剤のときよりも正確な割合で混ぜること。
またレジンの混ぜ方だが、棒などで早くかき混ぜない方がよい。なぜならあまり混ぜると気泡がたくさんできるのだ。
容器を傾けながら棒でゆっくりと混ぜる。
レジンがよく混ざったら、爪楊枝などにレジンを付け、シール部分の上に垂らしていく。
レジンがシールの上で盛り上がり瞳の部分が隠れるまで、何度もレジンを垂らす。
気泡がある場合このまましばらく置いておくと、気泡が上まで浮いてくるのでこれを爪楊枝の先ですくい取る。
3日以上なにもせずに置いておきレジンが固まるまで待つ。
レジンが固まったかどうかの判断は目では難しいため、棒でかるく押して判断する。
セルロースやウレタンを使う場合は、この垂らして乾燥させる工程が1度だけでは盛り上がった透明部分ができないため、数回行う必要があるかもしれない。
完成
コーティングと乾燥を納得がいくまで繰り返し、最後にセロテープから剥がせば完成となる。
慣れると一度に大量生産できるようになる。
瞳を円くすること、適度な瞳の大きさ、泡が入らないように透明部分を作る。
これらのコツがつかめれば、市販品を買う必要はなくなるだろう。
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